体温についてのお話
暑いです
暑くなってくると、熱中症、熱射病に要注意です
そんなこんなで今日は体温について少し書きます。
ほ乳動物の体温は37℃付近で維持されています
体温が高いほどエネルギーをつくる代謝が活発になりますし、活動量を多くするには高い体温を維持することが必要なんです
反対に体温が高すぎても体には有害なんです
42℃を超えると生体の代謝がアンバランスになってしまい、45〜55℃で多くのタンパク質は変性してしまいます
人間の平熱はだいたい36〜37℃、ワンちゃんは37〜38℃です。
体が熱さに耐えられず命にかかわる温度は平熱より6℃ほど高い温度です。
ですからワンちゃんでは43℃ということになります
熱中症という状態は外から入ってくる熱が大きすぎて、その熱を体の外に放散しようとしても追いつかない状態です。体温調節機構は過剰に体温を下げようと末梢血管を広げるので血圧低下によるめまいや失神を引き起こします
寒さの中で体温を維持できる動物は比較的多いのですが、暑さに耐えられる動物は少ないんです
唯一、人間だけが50℃の外気温の中においても体温を調節できます。
被毛の無いことと発汗のおかげで体温の上昇を防ぐことができるのです。
しかし他の動物では体温を超える環境温度では、高体温になることを余儀なくされます。人間が耐えられるからといって、動物が耐えられるはずとは思わないようにしましょうね
ps:先日、肥満細胞腫の手術をしたわんちゃんの飼い主様から涼しげな食べ物をいただきました
とっても上品なお味で噛み締めるたびに味が広がると言うか、なんか奥が深〜い、考えさせられるちまきでした。ありがとうございました