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院長ブログ BLOG

子犬のケンネルコフにご注意を!

調布市・府中市・三鷹市近隣にお住まいの飼い主様へ。
こんにちは!西調布犬猫クリニック 看護師の瀬川です🐶

初めて子犬を迎えると不安なことがたくさんありますよね。
飼い主様が心配する感染症のひとつが「ケンネルコフ」です。「咳が止まらない」「ワクチンを打ったのにうつった」「多頭飼いで他の犬にうつってしまった」といった相談が当院でも多数あります。
今回は、「子犬のケンネルコフ」に関する疑問や不安を丁寧に解説し、症状、原因、予防法、治療方法を西調布犬猫クリニックの視点からわかりやすくお伝えします。

<ケンネルコフとは?>
「犬伝染性気管支炎」とも言われます。単なる風邪と誤解されがちですが、実際には複数のウイルスや細菌によって引き起こされる感染症です。特に子犬にとっては命に関わる可能性もある重大な病気です。子犬を迎えた直後に「咳が出始めた」「食欲がない」「元気がない」といった症状が見られた場合、ケンネルコフの可能性があります。特に、ペットショップやブリーダーから来たばかりの犬、ワクチン未接種の子犬、多頭飼育の環境下では感染リスクが高まります。

<ケンネルコフの原因とは?>
ケンネルコフの主な原因は、1種類の病原体ではなく、複数のウイルスや細菌が関与する「混合感染」です。

🐾代表的な病原体⬇️
・犬パラインフルエンザウイルス
・犬アデノウイルス2型
・ボルデテラ・ブロンキセプティカ(細菌)
・マイコプラズマ
・犬ヘルペスウイルス
これらが単独、または同時に感染することで、重症化するリスクが高まります。ワクチン接種がすべて終わっていない生後3ヶ月未満の子犬は、免疫力が未発達であるため注意が必要です⚠️

🐾主な感染経路⬇️
・飛沫感染:咳やくしゃみによる空気感染
・接触感染:フードボウル、水入れ、舐め合いによる感染

ドッグラン、ペットホテル、トリミングサロンなどの犬が集まる場所では、感染リスクが急激に高まります。

<ケンネルコフの症状>
・乾いた咳
・えづき、吐くような仕草
・鼻水、くしゃみ
・発熱
・食欲不振
・元気消失
・呼吸が浅くなる
軽症のうちは風邪のように見えても、症状が進行すると肺炎を併発し、入院が必要になることもあります。特に子犬は体力も免疫も未熟なため、早めの対応が不可欠です。

<検査と診断>
まずは問診で以下のようなことを確認します。
・咳が始まった時期
・咳の頻度やどのような咳をするか
・ワクチン接種歴
・他の動物との接触状況

その後、聴診で肺や気管の音を確認し、必要に応じて以下のような検査を行います。
・PCR検査:複数の病原体を同時に検出可能

・胸部レントゲン:肺炎の有無を判断
・血液検査:炎症の有無を数値で評価
検査結果をもとに、最適な治療プランを立てます。

<治療法>
ケンネルコフはウイルス感染が中心であるため、特効薬はありません。治療は主に対症療法となります。

🐾主な治療内容
・抗生物質(細菌感染への対応)
・鎮咳薬(咳を緩和)
・気管支拡張薬(呼吸を楽にする)
・ネブライザー療法(吸入による気道治療)
・点滴・栄養補助(食欲不振時)

🐾治療期間の目安
軽症の場合は二週間弱で回復すると言われています。しかし合併症などの気管支炎や肺炎などを起こした場合には回復までに時間がかかります。
治療中は安静が必要です。活発な子犬ほど動きすぎて悪化させることがあるため、静かな環境を整えてください。

<予防法ーワクチン接種と環境管理>
ケンネルコフは、しっかりと予防すれば感染を防ぐことができます。
子犬時期の数回行う混合ワクチン接種、それ以降毎年ワクチン接種することが予防につながります。
また、ワクチン接種が終わるまではドッグランやトリミングサロン、ペットホテルなど感染リスクの高い場所を避けましょう。

ワクチンを接種していても完全に感染を防ぐことはできませんが、重症化のリスクは大幅に軽減されます。

<まとめ>
ケンネルコフは「たかが咳」と思って放置すると、肺炎や命に関わる重症化につながるおそれがあります。

🐶大切な子犬を守るために心がけるべきこと
・咳が出たらすぐ動物病院を受診する
・ワクチン接種を怠らない
・感染リスクの高い場所は避ける
・他の犬との接触を制限する

調布市・三鷹市・府中市近隣にお住まいで、子犬の咳や体調不良に不安がある方は、お気軽に西調布犬猫クリニックにご相談ください。

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