猫の甲状腺機能亢進症
調布市、三鷹市、府中市近隣にお住まいの飼い主様へ
過ごしやすい時期となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は看護師兼トリマーの半田が実体験をもとに猫の甲状腺機能亢進症についてお伝えします🫡
<甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)とは?>
猫🐈では比較的一般的な内分泌(ホルモン)疾患です。
甲状腺から代謝をつかさどるホルモン(以下、甲状腺ホルモン)が過剰分泌されることによって引き起こされます。
多くの場合、この病気は中高齢で発症します。初期症状は『活動性が高く、食欲が旺盛』と病気を疑いにくいため、
健康診断で偶発的に発見されることが多いです。
<症状>
・体重減少(食欲は増加していることが多い)
・過度の飲水および尿量の増加
・年齢の割に活発または落ち着きがない(興奮しやすい)
・被毛の変化(毛艶が悪くなる、脱毛など)
・嘔吐や下痢
・心拍数の増加
<診断>
血液検査にて甲状腺ホルモン(TT4)を測定します。
甲状腺ホルモンの値が高ければ、甲状腺機能亢進症と診断します。
甲状腺機能亢進症の場合、心疾患や腎疾患、肝疾患を併発していることがあるため、全身的な検査が必要になります。
<治療>
1. 薬物療法
治療の第一選択肢となります。甲状腺ホルモンの産生を抑制する薬を使用します。当院では内服薬をご用意しており、1日1-2回服用していただきます。
2. 食事療法
療法食(低ヨウ素食)を給餌することで、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑えることができます。ただ、嗜好性がやや低いため、グルメな猫ちゃんではフード変更が困難な場合があります。
3. 外科的治療
重度の症例では、甲状腺の一部を外科的に切除することを考慮される場合もあります。
<予後>
適切な治療を受けることで、甲状腺機能亢進症の猫は良好な生活の質を保つことができます。
血液検査を行うなど、継続的なフォローアップが重要です。
🐈半田家のエピソード🐈
我が家の猫は、病気が発覚する以前より棚にしまっているものや冷蔵庫を自ら開けて中のものを食べてしまうほどの食欲旺盛・元気一杯のムチムチボディでした😅
ですが、そんなイタズラを含めて、よく食べるわりに最近痩せてきたな…と感じたことが始まりでした。
また、猫には珍しく食糞行動(💩を食べちゃう)が認められるようになりました。
毎年、年1~2回の健康診断はしていましたが、症状が気になり13歳頃に予定を早めて血液検査を行ったところ甲状腺ホルモンの数値が高いことが判明しました。
診断がついてからは投薬での治療を開始しました。
食欲旺盛なのでお薬はウェットフードやちゅーるポケットなどに混ぜて与え、ペロッと食べてくれます。
もうすぐ推定15歳となるおばあちゃん猫がですが、お薬を飲みながら元気にシニアライフを過ごしています!
今後も定期的な血液検査などを受けて体調に気を付けていこうと思います😄
西調布犬猫クリニックでは、甲状腺機能亢進症の検査・診断から治療までご相談いただけます。お薬やフードの取り扱いもございますので、診断がついた場合には二人三脚で歩んでいきましょう!
また春🌸と秋🍁には健康診断キャンペーンも行っておりますので、日頃から健康時の状態を知ることで早期発見に繋がります✨️
ねこちゃん、わんちゃんの気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせください🐾