menu
診療時間
9:00 - 13:00 -
13:00 - 15:00 手術・検査・予約診療
15:00 - 18:00 -

最終受付時間は18:00となります  休診日:火曜日、祝日

院長ブログ BLOG

犬の腫瘍は破裂する?破裂した際の治療法について

こんにちは

東京都調布市の西調布犬猫クリニックです。

 

犬もヒトと同じように「腫瘍」が発生することがあります。

腫瘍は良性と悪性の2つに大きく分けられますが、後者は文字通り身体に悪影響を与えるため、できるだけ早く適切な処置を施す必要があります。

そんな悪性腫瘍は処置が遅れると破裂することがあるのをご存知でしょうか?今回はそんな犬の腫瘍が破裂する原因や治療法などを詳しく解説します。

 

▼そもそも犬の悪性腫瘍とは?

犬の悪性腫瘍はいわゆる“がん”であり、当然変異によって生じたがん細胞が異常増殖することによって形成されます。

体の制御が効かないため、破裂するほど大きくなることも珍しくありません。

 

◎がん細胞が増殖する仕組み

がん細胞が増殖するスピードは、正常な細胞とは比較にならないほど速いです。

これは新しい血管を作る「血管新生」が促進され、たくさんの栄養を効率よく取り込めるようになるからです。

さらに厄介なことに、新しく作られた血管は、がん細胞を遠くの組織まで運ぶ役割まで担ってしまうのです。

 

▼犬の腫瘍が破裂する原因

腫瘍は大きくなるにつれて、内部に分泌物などが貯留するようになります。その結果、腫瘍の内圧が上昇し、破裂という現象を招くのです。

また、悪性腫瘍では血液凝固系の異常を伴うことがあります。

血管新生によって作られた血管は、正常な血管よりも脆く、出血しやすいのですが、そこに止血を担う血液凝固系の異常が加わることで、多量の血液が溜まり腫瘍を内部から圧迫し、破裂へと導くケースもあります。

その他、腫瘍が外部からの圧迫を受けやすい場所に生じている場合も、自ずと破裂のリスクが高まります。

 

▼犬の腫瘍が破裂するとどうなる?

犬の腫瘍が破裂することによって生じる症状はあくまでケースバイケースですが、痛みと出血が認められるケースが比較的多いです。

腹腔内にできた腫瘍が破裂して大量の出血を伴うようなケースでは、血圧が急速に低下します。ショック状態となったりすることもあるため十分な注意が必要です。

その他、腹痛や食欲不振、元気消失などの症状も認められます。

 

▼破裂しやすい腫瘍は?

ひと言で腫瘍といってもいろいろな種類がありますが、悪性腫瘍は一般的に破裂しやすいといえます。

とくに肝臓や脾臓、卵巣にできる悪性腫瘍は、腹腔内での破裂のリスクが高いため、できるだけ早期に治療することが大切です。

とくに脾臓の血管肉腫や肝細胞がんを患っている場合は、腹腔内での破裂に注意しましょう。

 

▼破裂した腫瘍の治療法

腫瘍が破裂した場合は、まず精密検査を行います。患部の状態はもちろんのこと、多臓器への転移が見られないかなども確認した上で、手術の可否を決定します。

ちなみに、悪性腫瘍が破裂した腫瘍の治療は困難を極めることが多く、破裂する前に治療することが何より重要といえます。

 

◎どんな手術をするの?

腹腔内に生じた腫瘍が破裂した場合は、緊急手術が必要となるケースが多いです。

大量の出血によってショック状態に陥ることで命を落とすこともあり得るからです。

手術では、根本的な原因となっている腫瘍を外科的に切除します。術後は病理組織検査を実施して、腫瘍の種類や悪性度を判定した上で、今後の治療方針を決定します。

予後に関しては、腫瘍が発生した場所やワンちゃんの全身状態によって大きく変わります。

 

▼まとめ

今回は、犬の腫瘍が破裂した時の対処法や治療法について解説しました。

重篤な症例ではワンちゃんがショック状態になることもあり、飼い主さんは混乱してしまうかもしれませんが、そんな時こそ冷静に行動することが大切です。

そんな腫瘍の破裂という最悪の事態を招かないためにも、ワンちゃんの病気は早期に治療するよう努めてあげてください。

また、定期検診を受けることによって、仮に腫瘍ができてしまったとしても、破裂するリスクを下げることが可能となります。

 

調布市、三鷹市、府中市にお住まいの方はぜひご相談ください。もちろん他の地域からのご相談もお受け致しております。

西調布犬猫クリニック

 

バナー画像②

タップで電話する お問い合わせ WEB予約
院長ブログ
院長ブログ

診療スケジュール

診療時間
9:00 - 13:00
13:00 - 15:00 手術・検査・予約診療
15:00 - 18:00

休診日:火曜日、祝日
※急な用事や学会参加などで休診になることがあります