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院長ブログ BLOG

犬猫の口腔内腫瘍ーその口臭…本当にただの歯周病?ー

🐈調布市・三鷹市・府中市近隣にお住まいの飼い主様へ🐶
こんにちは。西調布犬猫クリニック 獣医師のマナです。

「最近、なんだか口が臭い」「ごはんの食べ方がいつもと違う?」
そんなちょっとした違和感が、実は“口腔内腫瘍(口の中にできるがん)”のサイン
かもしれません。
犬猫の口腔内腫瘍とは、口の中にできる腫瘍(がん)のことを指します。代表的な腫瘍には、悪性黒色腫、扁平上皮癌、
線維肉腫などがあります。初期では病変が小さく、見つけることは困難です。
それは、どんなにいい子でも口の中をじっくり見せてくれる子は残念ながら少ないからです。
しかし腫瘍が進行すれば、腫瘍の増大や多臓器への転移が進み、治療(手術)ができなくなってしまいます😿

【口腔内腫瘍の早期発見のポイントと見逃しやすい症状】
初期のうちは、痛みや不快感を訴えない子も多いため、以下のようなサインを見逃さないことが重要です。
• 以前より口臭がきつくなった
• よだれが増えた
• 歯肉から出血することがある
• ごはんの食べ方がおかしい
• 口の中を気にして前肢でこする
• 顔の腫れや変形がある
• 以前より顔を触らせてくれない

これらの症状は歯周病でも認められる症状のため、見分けることは困難です。また、腫瘍が好発する高齢動物は
歯周病を併発していることが一般的です。
これが、「歯が悪いせいかな?仕方ないね…。」とご家族が様子をみてしまう主な理由です。

【犬猫の歯石除去が、口腔内腫瘍の早期発見につながる理由】
歯石除去は見た目や口臭予防のために行うものではありません。
もちろんその効果もありますが、歯周病による菌血症(血液中に口腔内細菌が侵入してしまうこと)を防ぎ、肝不全や
腎不全のリスクを軽減する効果があります。定期的なケアにより歯を失わずに済み、高齢でもしっかり自分の歯でごはんを食べることができます。
また、歯石除去は“がんの早期発見”にもつながる重要なケアです。喉の奥や舌の裏側、歯の内側など動物が起きていると確認できない部分がたくさんあります。こういった部分の状態を全身麻酔下で詳しく観察することができるためです。
当院では、口腔内腫瘍の早期発見のために歯石除去時に以下のようなチェックを行っております。
• 歯肉・頬粘膜・喉の奥・舌裏などの状態確認
• 歯の動揺や骨の吸収の有無を歯科用レントゲンで確認(必要に応じて)
• 腫瘍が疑われる部位の生検(必要に応じて)

また、歯石除去前には術前検査として血液検査や画像検査(エックス線撮影・超音波検査)をおこなっております。
術前検査により口腔内疾患の早期発見・早期治療につながるため、健康寿命が延ばすことができます!

【口腔内腫瘍の治療法】
口腔内腫瘍の治療法には、外科的切除、放射線治療、化学療法などがあります。腫瘍の種類や進行度、犬の年齢や体力
などを総合的に判断して治療方針を決定します。
中でも早期に発見された腫瘍であれば、外科的切除のみで根治が期待できることもあります。
また、口腔内腫瘍の治療は採食に影響を及ぼすため、生活の質を考慮した治療計画が求められます。
必要に応じて、大学病院や専門機関との連携も取りながら、より高度な治療が必要な場合にもスムーズに対応できる
体制を整えています。

【まとめ】
当院では、歯周病の程度にあわせて1-2年ごとの歯石除去を推奨しており、その際に歯や口の中に異常がないかを
チェックしています。その他、春・秋の血液健康診断やわんにゃんドック(※当院かかりつけの方のみ)、
看護師による歯磨き教室も開催しており、皆様の大事な家族の健康を守るお手伝いをしています。

worries このような症状・お悩みは ありませんか

各種予防ワクチン、去勢・避妊手術をはじめ、
歯科、眼科、整形外科・軟部外科、消化器科、循環器科など
幅広い診療科に対応しております。
気になる症状があれば、何でも気兼ねなくご相談ください。

    • 皮膚が赤い・ベタつく
    • 身体をこする・抜け毛が多い
    • 身体にしこり・イボができた
    • 体重の減少
    • 痛そうな様子がある
    • 歩き方がおかしい
    • 口臭が強くなった
    • 固いフードを食べない
    • 目が赤い・涙が多い
    • 目やにが多い
    • 尿が出なくなった
    • 水をたくさん飲む
    • 下痢・嘔吐を繰り返す
    • おもちゃを飲み込んだ
    • 疲れやすく、よく眠る
    • 咳が多い・心音がおかしい
    • お腹が張っている
    • 怒りやすい・呼吸が早い

予防診療について preventive medicine

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    獣医師だけでなく、国家資格を持った動物看護師も積極的に治療・看護に参加しています。動物を見る目が増えることであらゆる角度からのサポートが可能になります。

  • 経験に裏打ちされた
    外科手術
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    腫瘍外科、泌尿器・消化器外科、整形外科、歯科手術などの難手術を数多く行っております。これまで培ってきた技術を活かし負担の少ない手術を提供しております。

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