デンタルケア

ワンちゃん・ネコちゃんにも毎日のデンタルケアを

ワンちゃん・ネコちゃんの歯周病の原因のほとんどが歯石だと言われています。人では歯垢が歯石に変化するのに1ヶ月弱かかりますが、犬では3〜5日、猫では1週間で歯垢が歯石に変わってしまいます。歯石に変化する前にケアをすることが非常に大事です。
また歯周病が各臓器(心臓や肺、肝臓、腎臓など)に悪影響を与えていることが知られています。

たくさん歯石がついて、口臭がきつくなってきたら歯周病菌が増えている証拠です。そうなってしまったら歯石の除去を行い、口腔内を清潔にしましょう。

自宅でできるデンタルケア

ご自宅でのケアで一番大事なのが歯磨きです。
一日一回の歯磨きを心がけましょう。歯磨きの際に歯磨き粉や歯磨きジェルをつけるとさらに歯周病菌の増殖を防いだり、歯石を除去したりする作用が付加されます。

歯の裏側や奥歯は歯磨きが難しいところです。それを補うために歯磨きガムがオススメです。
噛むことにより歯と歯の間の歯垢も除去できます。おやつ代わりに与えるとワンちゃんも喜びます。さらに口腔内の善玉菌を増やすサプリもオススメで、口の中に特殊な善玉菌を増やすことで歯周病菌を減らせます。これにより口臭が無くなり、歯石もつきにくくなります。
歯磨きが苦手なネコちゃんもこれなら続けられます。

当院ではデンタルケア用品やデンタルケアサプリなどもご用意しております。
ぜひご相談ください。

歯石がひどい場合には

デンタルケアを始めようにも、すでに歯石がたくさんついていて重度の歯周病になっている場合には一度お口の中をスッキリキレイに大掃除することをオススメします。

安全に麻酔をかけた状態で超音波スケーラーを使い、びっしりこびりついた歯石を根こそぎ落としてピカピカの歯にしましょう!
歯周ポケットもキレイになるので歯周病菌ともサヨナラできます。
お口もスッキリ、臭いもなくなってワンちゃん・ネコちゃんとのコミュニケーションも安心です。

ワンちゃん・ネコちゃんが高齢の場合、麻酔をかけるのがちょっと心配・・・。もちろん高齢になればなるほど麻酔のリスクは高まります。しかし歯周病は全身の感染症であることを忘れてはいけません。当院では麻酔前に血液検査やレントゲン検査を行って、麻酔リスクを評価し、安全な麻酔を心がけております。