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院長ブログ BLOG

犬の子宮蓄膿症とは?ーおりもの・元気がない・お腹の張りに要注意!ー

調布市、三鷹市、府中市近隣にお住まいの飼い主様へ。
こんにちは!西調布犬猫クリニック 看護師の山賀です🐾

今回は「子宮蓄膿症」について解説します!愛犬が元気で長生きできるよう、子宮蓄膿症を知っていただきたいと思います🐶

【子宮蓄膿症とは?】
子宮蓄膿症とは、子宮内に膿液が貯留し、全身に感染症が広がる疾患です。この疾患は避妊手術(卵巣子宮摘出術)をうけていない雌犬に好発する病気です。雌性ホルモンバランスが崩れ、免疫力が低下することで罹りやすくなります。原因として、糞便などの腸内細菌や外陰部の常在菌の侵入で発生することが多いと考えられます。
この病気は6歳以上に発生することが多く、発情後2か月前後の黄体期に発症します。特に未経産や長く繁殖を休止している経産犬で好発します。好発犬種はなく、すべての犬種で発症する可能性があります。感染症の進行具合によって症状は異なりますが、最悪の場合、命を落とす恐ろしい病気です。

【子宮蓄膿症の症状と進行状況】
 ① 子宮蓄膿症を発症する前に兆候を発見するためには、以下のような症状に気をつける必要があります。
  ・若齢の時と異なり、発情出血(ヒート)のペースが不順になってきた。
  (毎年、4月に来るのに今年は夏まで来なかったなど)
  ・以前より発情出血がダラダラと長期間継続する。
  ・2~3週間前に発情出血が終わったのにまた陰部が汚れている。
  ・健康診断(超音波検査)で子宮の形態変化を指摘された。

 ② 子宮蓄膿症を発症すると以下のような症状が認められます。
  ・食欲不振や元気喪失
  ・嘔吐や下痢
  ・発熱または低体温(常日頃から耳などを触ってみましょう)
  ・多飲多尿(普段より水を多く飲み、頻繁に排尿をする)
  ・お腹が膨らんでくる
  ・黄褐色から小豆色の膿が陰部から排出(※排膿が認められないタイプもあります)
  ・陰部の腫れ

これらの症状が現れた場合、速やかに動物病院へ相談しましょう🏥
発症に気づかずに進行してしまうと子宮破裂や敗血症(全身に細菌感染が広がること)、血液凝固不全などに移行し、救命率が下がります。

【診断方法】
問診(避妊手術の有無、元気食欲についてなどご自宅での一般状態について)や身体検査(体温チェック、外陰部の状態など)、血液検査、エックス線(レントゲン)検査、超音波検査などを行います。

【治療法】
子宮蓄膿症の治療には主に二つの方法があります。
・外科手術
治療の第一選択であり、最も救命率が高い治療法です。
全身麻酔をかけ開腹手術により、卵巣・子宮摘出します。

・薬物療法
手術を避けたい場合は、薬物療法が選択されます。抗生物質やホルモン剤で膿を排出させる方法ですが、薬物療法のみで完全に治癒するのは難しく、治療に反応しないこともあります。治療に反応しない場合は外科手術しか治療手段はありませんが、病期はどんどん進むので救命率は低下します。再発のリスクも高いです。

【子宮蓄膿症の予防方法】
避妊手術を受けることで、子宮蓄膿症の予防が可能です。手術の最適なタイミングは、ペットの年齢や健康状態により異なるため、獣医師と相談し、最適な時期に手術を受けることが重要です。定期的な健康診断も予防に有効です。

子宮蓄膿症は早期発見と治療がカギを握る疾患です。定期的な健康チェックを行い、ペットの異常に気づいた際にはすぐに動物病院に相談しましょう。特に、子宮蓄膿症の症状を感じたら、早期治療が重要です。

もしお困りのことがありましたら、ぜひ西調布犬猫クリニックにご相談ください。
お気軽にお電話、またはホームページからご予約をお取りいただけます。

大切な愛犬のために常日頃から体調の変化などを気にかけてあげてくださいね☺️

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