2014.02.22更新

今回は胃瘻チューブについて

胃瘻チューブについては人間では賛否両論です。最近ではなるべく口から食べる訓練をしたり、早期に胃瘻チューブから離脱するようになってきています。

当院での胃瘻チューブの考え方としては胃瘻チューブを設置すれば病気を克服し元気な状態に戻れる可能性が高いのであれば積極的に実施しています。胃瘻チューブの設置については9割は猫で実施しています。その理由は犬の場合、病気を治せば食べてくれるようになることがほとんどであるからです。猫では病気になると食欲がなくなり、その状態が続くと肝リピドーシスなどを併発しさらに回復を困難にします。さらに猫は重い病気になると餓死します。つまりまったく食べなくなります。その餓死を防ぎ栄養状態をいい状態で保ちつつ、病気を治療するために胃瘻チューブを設置します。

胃瘻チューブというと多くの方は「かわいそう」とか「チューブがお腹から出ているなんて」とか「やり方がわからない」等の理由で拒否感をもたれると思います。ですが実際はつけてみると意外と管理も楽だし、やり方も簡単だし、見た目も気にならないなどつけてよかったいう方がほとんどです。

胃瘻チューブを設置する猫ちゃんは口や喉、舌に腫瘍ができたりして食べることができないコ。重度の口内炎のコ。重度の膵炎や肝リピドーシスのコ、抗がん剤治療中で食欲が安定しないコ。腎不全で食事や飲水がままならないコなどです。


この猫ちゃんは重度の腎不全でした。しかし胃瘻チューブを設置することでみるみる元気になってふっくらとしています。胃瘻チューブから水分も補給できるため皮下点滴も必要ありません。お薬もチューブから投与できます。

お腹からチューブが出ているところです。月に1回程度周囲の毛を刈ります。出ているチューブは着ている服のポケットに丸めていれます。


胃瘻チューブ用の洋服もインターネットで探すと作ってくれるお店があります。かわいいです。


このネコちゃんは喉の扁平上皮癌で食べることができなくなり設置しました。


このコは食道裂口ヘルニアの手術時に腎不全もあったため設置しました。このコの場合は手術と同時に開腹下で設置しましたが、通常は開腹することはありませんので侵襲も最小限です。


このお洋服は飼い主様の手作りです。とっても似合っていますね。チューブはポケットにはいっています。


胃瘻チューブを設置した猫さん達はみんなチューブを許容し、自分で抜き取ったりすることはほとんどありません。1例でポケットから出ているチューブを噛んでしまったこと、もう1例でポケットから出てしまっていたチューブがテレビから飛び降りた際に引っ掛かってしまい抜けてしまったことがありましたがそれ以外の事故はいまのところありません。


胃瘻チューブは皆さんが思っているほど大変なものではありません。まったく食べない状況であとはただ見ていくしかないという状況の猫が胃瘻チューブを設置することで元気になっていく姿を何度も見てきました。この写真を見て胃瘻チューブへの理解が広がれば幸いです。

投稿者: 制作

2014.02.10更新

白いトイプードルのきなこちゃんですup

飼い主様がご旅行ということでペットホテルに来ましたshine




とっても可愛いお顔ですねheart02少しアレルギー体質なんですが、そんなのどこ吹く風で元気に駆け回っていました〜happy02


速すぎて見えない・・・。


舌をぺろっとだしてかわいいね〜shine

また来てね〜


投稿者: 制作